老後に備えた生命保険の見直し

公的年金だけで老後の生活は出来るか

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ここでは、公的年金だけで老後の生活が出来るかを見ていきます。



前のページでも紹介しましたが、総務省の統計局ホームページの平成17年度の家計調査年報の「1世帯当たり1か月間の収入と支出(全世帯)」による現在の老後を過ごしている人の生活費は下記のようになります。

【60歳〜の生活費】

・60〜69歳の場合
生活費は、263,382円になります。
・70歳〜 の場合
生活費は、202,554円になります。
・65歳〜 の場合
生活費は、219,187円になります。

のようになってます。


ここで、公的年金がどのくらい貰えるのかを見てみます。ただし、公的年金額は、人それぞれ違ってきます。そこで、ここでは、厚生労働省が公的年金のモデルケースというものを出していますので、この金額を参考にしてみますと、
公的年金の平均支給額は、月額233,000円になります。



この233,000円という数字を見ると上記の「60歳〜の生活費」と照らし合わせると、「60〜69歳の場合」のデータは、働いている人も含まれますので、日々の生活は何とかできそうです。



ここで、厚生労働省を信用しない訳ではありませんが、社会保険庁のホームページで年金のシュミレーションが出来るサービスを提供していますので、試しにシュミレーションしてみました。


・シュミレーション例1
シュミレーションの例では、
・夫が40年間サラリーマン
・妻が50年間主婦
(こんな人は少ないと思いますが)
として、夫が厚生年金に40年間加入した場合で
夫の平均給与月額は、25万円とした場合、

貰える年金額は、

夫は、年額167万円の年金が貰えるようです。
妻は、年額79万円の年金が貰えるようです。
夫婦で、年額246万円、月額で20.5万円になります。


・シュミレーション例2
シュミレーションの例では、
・夫が40年間サラリーマン
・妻が50年間主婦
(こんな人は少ないと思いますが)
として、夫が厚生年金に40年間加入した場合で
夫の平均給与月額は、33万円(*1)とした場合、

貰える年金額は、

夫は、年額194万円の年金が貰えるようです。
妻は、年額79万円の年金が貰えるようです。
夫婦で、年額273万円、月額で22.75万円になります。

*1)33万円は、老齢厚生年金を受給しておられる方の平均給与月額(平成12年3月末)


シュミレーションをしてみると厚生労働省が公的年金のモデルケースは、まあまあ正しい数字のようでした。しかし、夫の平均給与月額は、33万円という計算です。昔なら会社に勤めていれば年功序列で給料が自然に上がっていましたが、昨今、成果主義を導入する企業が増えたり、大企業でもベースアップをなかなか行わない企業が増えています。このような状態で、平均給与月額が33万円を維持できるのかは疑問に思うところがありますが・・・。


このように
夫の平均給与月額が33万円の人なら、老後はなんとか生活していけそうです。
しかし、平均給与月額が25万円の人は、少々厳しいようです。



上記の例は、会社勤めをしているサラリーマンの人を例にしてみました。
ここで、自営業やフリーで働いている人を見てみたいと思います。



自営業やフリーで働いている人の公的年金は、国民年金になります。
では、国民年金は、どれくらい貰えるのでしょうか。
40年間、国民年金を納めた場合で平成17年度の金額で、年額が794,500円になります。月額では、66,208円になります。



月額で66,208円だと、何も統計データを出してこなくても生活が出来ない事は理解できます。



さて、自営業者やフリーの人は、公的年金に頼らずに、自分で老後の資金を作る必要がある事を理解して頂けたと思います。

では、サラリーマンのように会社員の人は、自分で老後資金を準備する必要は無いのでしょうか。


答えは、「NO」です。


なぜなのでしょうか?
それをこれから説明させて頂きます。


現在の老後を暮らしている人の生活費のデータと公的年金の貰える金額を見ると生活をしていけそうに見えます。会社員をしている人なら、それなりに貯蓄があるでしょうし。

しかし、このデータを詳しく見てみると

【教養娯楽費の詳細】

・60〜69歳の場合
・教養娯楽用耐久財 :  2,537円
・教養娯楽用品   :  5,179円
・書籍・他の印刷物 :  4,181円
・教養娯楽サービス : 16,662円
・70歳〜 の場合
・教養娯楽用耐久財 :  1,701円
・教養娯楽用品   :  3,793円
・書籍・他の印刷物 :  3,931円
・教養娯楽サービス : 11,556円
・65歳〜 の場合
・教養娯楽用耐久財 :  1,958円
・教養娯楽用品   :  4,190円
・書籍・他の印刷物 :  3,995円
・教養娯楽サービス : 13,099円

のようになります。


この金額を見ると何か感じませんか?

そうです。
旅行やレジャーに使うまとまった費用が入っていないように見えます。
また、葬儀費用や子供への結婚費用や住宅購入の援助などの毎月使う訳では無いお金はふくまれていません。


この為、公的年金だけで、優雅な老後を暮らすことは少し辛いように感じられます。


ちなみに、生命保険文化センターの調査によると、「ゆとりある老後の生活費」には、月額37.9万円必要だそうです。
「ゆとりある老後の生活費」のゆとりのために必要な金額は、10〜15万円ぐらい必要になるようです。この「ゆとり」に使う内容は、「旅行やレジャー」、「趣味や教養」、「身内とのつきあい」となっています。「旅行やレジャー」が一番多いようです。


最後に、ここで紹介した内容は、あくまで統計データや実際に支払われるであろう年金額を元に算出しました。実際には、各個人がどのような老後を暮らして行きたいかという事が重要に成ってきます。ご自分でどのような老後を送りたいのかをしっかりとイメージして、計画をたてましょう。


では、次ページでは、老後を迎えるにあたって、どれくらいの貯蓄が必要であるかを見てみたいと思います。

2006年08月04日 18:44