老後に備えた生命保険の見直し

老後を迎えるにあたって必要な貯蓄額とは

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ここでは、老後を迎えるにあたって、安心して老後を暮らしていく為に必要な貯蓄額を見ていきます。



まず、老後に必要な貯蓄額を見ていく前に現状の高齢者の貯蓄がどのような状態になっているのかを見ていきたいと思います。



現在の高齢者は、高度経済成長のように経済の右肩上がりの時代に働いていた事もあり、豊富な貯蓄を持っていると考えられています。日本の個人資産は、1400兆円と言われますが、この金額のかなりの部分を占めているのが高齢者の資産になります。



総務省 統計局の平成17年の家計調査のデータを見ていると60歳以上の人の貯蓄額は、2195万円となっています。しかし、実際に多くの貯蓄を持っているのは一部の資産家の老人で、ほとんどの人の場合、1000万円以下の貯蓄しかない事が推測でいます。もちろん貯蓄額が1000万円を切っている人の場合は、公的年金額も十分な金額が貰えていない可能性が大きいと思われます。昨今、経済格差が広がってきている現状を考えるとこのように十分な年金が貰えない老人は増えていくと思われます。



では、このような状況を踏まえて、一生涯で年金がどれくらい貰えるかを見てみます。
その後、老後の生活資金の総額を計算し、老後にどれくらいの貯蓄が必要かを見ていきます。




【一生涯で貰える年金額の計算】


一生涯でもらえる年金額は寿命により変わってきますので、何歳まで生きるかは、厚生労働省統計の「平均寿命の年次推移表」による平均寿命を使いたいと思います。「平均寿命の年次推移表」の平成16年度のデータによると、男性の平均寿命は79歳、女性の平均寿命は86歳になります。
(平均寿命は下記の総年金額の計算に利用する為、小数点以下を四捨五入しています)



では、60歳から年金が貰えるとして、男性、女性のそれぞれの年金が貰える年数は、
・男性 : 19年
・女性 : 26年
になります。
ここで、男女別に年金計算をするとかなりややこしい計算になりますので、60歳から貰える年金の年数を男性19年、女性26年の年数を平均させてもらいます。つまり、男女を合わせた平均で年金が貰える年数にします。そうすると22.5年になります。



毎月の年金額は、厚生労働省が公的年金のモデルケースの金額を使います。
夫婦で、月額233,000円(年額:2,796,000円)


という事で、夫婦での総年金額は、下記になります。

22.5年 × 2,796,000円 = 62,910,000円

になります。
つまり、約6300万円です。




自営業やフリーで働いている人の公的年金は、国民年金になり、平成17年度の金額で、年額が794,500円になります。

22.5年 × 794,500円 = 17,876,250円

で、約1800万円です。



【老後の生活資金】

ここで、老後の生活資金を計算します。
60歳を過ぎてから、何年生きるかは、上記の【一生涯で貰える年金額の計算】で利用した。男女の平均年数 22.5年を利用します。


生活費は、生命保険文化センターの調査データである
・最低日常生活費の平均は、月額 24.2万円(年額:290.4万円)
・ゆとりある老後の生活費は、月額 37.9万円(年額:454.8万円)
を利用します。



【最低日常生活費の老後の総生活費】
290.4万円 × 22.5年 = 6,534万円

【ゆとりある老後の総生活費】
454.8万円 × 22.5年 = 10,233万円





【老後に必要な貯蓄額】

上記の【一生涯で貰える年金額の計算】【老後の生活資金】の結果から老後に必要な貯蓄額を見てみます。

【最低日常生活を送る場合】
6,534万円(生活費) − 6,300万円(年金額) = 134万円

【ゆとりある老後の生活を送る場合】
10,233万円(生活費)− 6,300万円(年金額) = 3,933万円


ちなみに自営業者、フリーの人の場合は、

【最低日常生活を送る場合】
6,534万円(生活費) − 1800万円(年金額) = 4,734万円

【ゆとりある老後の生活を送る場合】
10,233万円(生活費)− 1800万円(年金額) = 8,433万円


この結果から、


・最低日常生活を行う場合
134万円の貯蓄があれば最低限の老後の生活を送る事ができます。これくらいの貯蓄ですと、冒頭で述べた、ほとんどの人が1000万円以下の貯蓄としても、特に問題は無いでしょう。


・ゆとりある老後の生活を送る場合
3,933万円の貯蓄があれば、ゆとりある老後を送ることができます。冒頭の貯蓄例から考えると、少し難しい感じがします。


また、自営業者やフリーの人の場合は、


・最低日常生活を行う場合
4,734万円の貯蓄があれば最低限の老後の生活を送る事ができます。この貯蓄額はしっかりと老後の資金計画をしておく必要があるでしょう。


・ゆとりある老後の生活を送る場合
8,433万円の貯蓄があれば、ゆとりある老後を送ることができます。この金額の貯蓄を行うためには、よほどしっかりとした老後の資金計画が必要になるでしょう。


このように、現在の年金額、老後の生活費を元に老後に必要な貯蓄額を考えてみました。
サラリーマンの場合、最低日常生活を行う場合は、公的年金があれば、特に問題は無いように思えます。




【日常生活費用以外の老後の支出を加える場合】

今までは、日常生活をしていく点について絞ってみてきました。
次に日常生活を行う以外の費用をプラスして考えてみます。



日常生活以外に必要な費用とは、各自によって違ってきますが、一般的には、下記のようなものが上げられると思います。


【日常生活費用以外の支出】

・住宅の修理・改築費
・子供の結婚援助費用
・海外・国内旅行費用
・車の買い換え
・葬式代
 など

の日常生活以外の支出は、一般的に2,000万円ぐらい必要と言われています。
この金額を老後に必要な貯蓄に追加すると、

【最低日常生活を送る場合】
134万円(最低日常生活時の貯蓄) + 2,000万円 = 2,134万円 

【ゆとりある老後の生活を送る場合】
3,933万円(よとりある老後時の貯蓄) + 2,000万円 = 5,933万円


自営業者、フリーの人の場合は、

【最低日常生活を送る場合】
4,734万円(最低日常生活時の貯蓄) + 2,000万円 = 6,734万円

【ゆとりある老後の生活を送る場合】
8,433万円(よとりある老後時の貯蓄) + 2,000万円 = 10,433万円



このような結果になります。日常生活費以外の費用は、個人差がありますので、この通りになるとは限りませんが、参考にして頂ければと思います。




最後に、注意点としては、今後、年金の支給開始が段階的に送らされ、最終的には、65歳からの支給になります。また、支払われる年金額も年々見直されて少なくなってきています。その為、出来るだけしっかりと老後の資金計画をして、しっかり貯蓄しておく事をお勧めします。この為にも、老後は少しはゆとりがある生活をしたいと思う人は、個人年金などの自己資金で老後資金を確保する事も考えてみては良いのではないでしょうか。



2006年08月04日 18:43